
記事の要約
- コアジェニック社がFUNDINNOでクラウドファンディング開始
- 不正転売防止機能付き電子チケットシステム「グリゴラパス」を販売
- SaaS型電子チケット販売システム「アツマロッカ」ベータ版を6月公開予定
株式会社コアジェニック、FUNDINNOでクラウドファンディング開始
株式会社コアジェニックは、2025年5月7日、株式投資型クラウドファンディングサービスFUNDINNOにおいて、電子チケット管理システム「グリゴラパス」に関する投資申込みの事前開示を開始した。募集期間は2025年5月10日から2025年5月23日までで、目標募集額は11,970,000円、上限募集額は53,964,750円である。
このシステムは、特許出願済みの技術を用いて、電子チケットの不正転売を防止し、入場時の行列解消を実現する。従来の電子チケットシステムでは、QRコードのスクリーンショットによる不正転売や、QRコードのスキャン作業による入場受付の遅延が課題となっていたが、「グリゴラパス」は、イベント運営側が設置したディスプレイ上のQRコードを来場者が読み取ることで、時限的に電子チケットを有効化する仕組みを採用しているのだ。
さらに、SaaS型電子チケット販売システム「アツマロッカ」を2025年6月にベータ版として公開する予定だ。このサービスでは、基本的な機能が無料で利用できるフリーミアム型ビジネスモデルを採用している。中長期的には、「アツマロッカ」をイベント体験全体を支援する総合プラットフォームへと進化させる計画である。
FUNDINNOプロジェクト概要と「アツマロッカ」
項目 | 詳細 |
---|---|
プロジェクト名 | 特許技術を活用した電子チケット管理システム「グリゴラパス」 |
プラットフォーム | FUNDINNO |
募集開始日 | 2025年5月10日 |
募集終了日 | 2025年5月23日 |
目標募集額 | 11,970,000円 |
上限募集額 | 53,964,750円 |
関連サービス | SaaS型電子チケット販売システム「アツマロッカ」(2025年6月ベータ版公開予定) |
特許出願番号 | 特願2025-038245 |
電子チケット不正転売防止技術「グリゴラパス」について
「グリゴラパス」は、従来の電子チケットシステムにおける不正転売と入場時の行列という2つの課題を解決することを目指したシステムだ。このシステムは、イベント会場に設置されたディスプレイに表示されるQRコードを、来場者が自身のスマートフォンで読み取ることで電子チケットを有効化する。
- 短時間ごとにQRコードが切り替わるため、不正転売が困難になる
- 来場者はQRコードを読み取るだけで入場できるため、受付処理が迅速化する
- スクリーンショットによる不正転売を効果的に抑制する
これにより、イベント運営者は入場管理の効率化と不正転売の抑制という大きなメリットを得ることができるのだ。
「グリゴラパス」に関する考察
「グリゴラパス」は、電子チケットにおける不正転売問題と入場時の混雑という大きな課題への有効な解決策となり得るシステムである。短時間ごとに変化するQRコードとシンプルな操作性は、ユーザー体験の向上にも貢献するだろう。しかし、転売業者がスマートフォンを直接貸し出すといった、システムを完全に回避する方法は依然として存在する可能性がある。
この問題への対策としては、より高度な本人認証システムとの連携や、不正利用を検知するAIの導入などが考えられる。また、将来的には、位置情報サービスとの連携による不正利用の検知や、チケットの公式リセール機能の追加なども検討できるだろう。これらの機能強化によって、より安全でスムーズなイベント運営を支援できるシステムへと進化していくことが期待される。
さらに、多様なイベントに対応できるよう、システムの柔軟性向上も重要だ。例えば、チケットの種類や入場方法、イベント規模など、様々な条件に対応できるよう、カスタマイズ性の高いシステムを目指していく必要があるだろう。これにより、「グリゴラパス」は、幅広いイベントで活用される可能性を秘めている。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「FUNDINNOで株式投資型クラウドファンディング開始のお知らせ | 株式会社コアジェニックのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000005.000141828.html, (参照 2025-05-08).