WPScanがCategory Posts Widgetプラグインの脆弱性CVE-2025-1453を公開、WordPressサイトへの影響と対策を解説

記事の要約

  • Category Posts Widget WordPressプラグインの脆弱性が公開された
  • バージョン4.9.20未満で、管理者権限を持つユーザーによるStored XSS攻撃が可能
  • CVE-2025-1453として公開され、深刻度はMEDIUMと評価されている

Category Posts Widget WordPressプラグインの脆弱性に関する情報公開

WPScanは2025年4月24日、Category Posts Widget WordPressプラグインの脆弱性に関する情報を公開した。この脆弱性により、バージョン4.9.20未満のプラグインを使用しているWordPressサイトにおいて、管理者権限を持つユーザーがStored Cross-Site Scripting (XSS)攻撃を実行できる可能性があるのだ。

この脆弱性は、プラグインの設定項目において、適切なサニタイズ処理とエスケープ処理が行われていないことが原因である。そのため、悪意のあるスクリプトがデータベースに保存され、他のユーザーに実行される可能性がある。この攻撃は、`unfiltered_html` capabilityが無効化されているマルチサイト環境でも実行可能である点が特筆すべき点だ。

WPScanは、この脆弱性の発見者としてDmitrii Ignatyev氏を、そしてコーディネーターとしてWPScan自身をクレジットしている。この脆弱性情報は、https://wpscan.com/vulnerability/6bf93a34-a19f-4266-a95d-033551db43e6/で確認できる。

影響を受けるバージョンは4.9.20未満であり、それ以降のバージョンは影響を受けない。迅速なアップデートが推奨される。

脆弱性詳細

項目詳細
CVE IDCVE-2025-1453
公開日2025-04-24
更新日2025-04-24
影響を受ける製品Category Posts Widget WordPress plugin
影響を受けるバージョン4.9.20未満
脆弱性タイプStored Cross-Site Scripting (XSS)
CVSSスコア4.8
深刻度MEDIUM
CWECWE-79
攻撃難易度高(PR:H)
WPScan脆弱性情報

Stored Cross-Site Scripting (XSS)について

Stored XSSとは、攻撃者が悪意のあるスクリプトをWebサイトのサーバー上に保存し、他のユーザーがそのWebサイトにアクセスした際に、そのスクリプトが実行されるタイプのXSS攻撃である。

  • 攻撃者は、Webサイトの脆弱性を悪用してスクリプトを保存する
  • 被害者は、攻撃者が保存したスクリプトを実行してしまう
  • セッションハイジャックや個人情報の窃取など、深刻な被害につながる可能性がある

この攻撃を防ぐためには、ユーザーからの入力データに対して適切なサニタイズとエスケープ処理を行うことが重要だ。

CVE-2025-1453に関する考察

Category Posts Widgetプラグインの脆弱性CVE-2025-1453は、WordPressサイトのセキュリティリスクを高める深刻な問題である。迅速なアップデートが必須であり、管理者は直ちにバージョン4.9.20以上にアップデートする必要がある。放置すると、悪意のあるユーザーによる攻撃を受け、サイトの改ざん、データ漏洩などの被害が発生する可能性がある。

今後、同様の脆弱性が他のWordPressプラグインでも発見される可能性がある。そのため、定期的なセキュリティアップデートの実施や、セキュリティプラグインの導入など、多角的なセキュリティ対策を講じる必要があるだろう。また、開発者側には、より厳格なセキュリティチェック体制の構築が求められる。

この脆弱性の発見と公開は、WordPressエコシステム全体のセキュリティ向上に貢献するだろう。この事例を教訓に、開発者とユーザー双方によるセキュリティ意識の向上を期待したい。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-1453」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-1453, (参照 2025-05-09).

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