D-Link DIR-600Lバージョン2.07B01以前、深刻な脆弱性CVE-2025-4350が公開されセキュリティ対策が急務

記事の要約

  • D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4350が公開された
  • wake_on_lanコマンドインジェクションの脆弱性
  • バージョン2.07B01以前が影響を受ける

D-Link DIR-600Lの脆弱性情報公開

VulDBは2025年5月6日、D-Link DIR-600Lルーターの深刻な脆弱性CVE-2025-4350に関する情報を公開した。この脆弱性は、wake_on_lan機能に存在し、攻撃者はリモートからコマンドインジェクションを実行できる可能性があるのだ。

影響を受けるのは、バージョン2.07B01以前のDIR-600Lである。この脆弱性は、既にメーカーによるサポートが終了している製品に影響を与えるため、アップデートによる修正は提供されない。ユーザーは、代替製品への移行や、脆弱性対策を講じる必要があるだろう。

VulDBは、この脆弱性の詳細な技術情報を公開し、セキュリティ対策の支援を行っている。この脆弱性を利用した攻撃は、システムの乗っ取りやデータ漏洩といった深刻な被害につながる可能性があるため、注意が必要だ。

脆弱性詳細

項目詳細
脆弱性名CVE-2025-4350
影響を受ける製品D-Link DIR-600L (バージョン2.07B01以前)
脆弱性の種類wake_on_lanコマンドインジェクション
攻撃方法リモート
CVSSスコア8.7 (HIGH)
CWECWE-77: Command Injection, CWE-74: Injection
公開日2025-05-06
VulDB

コマンドインジェクションについて

コマンドインジェクションとは、悪意のあるコードをシステムに実行させる攻撃手法である。攻撃者は、アプリケーションの入力欄などに悪意のあるコマンドを挿入することで、システムの制御を奪うことができるのだ。

  • システムコマンドの実行
  • ファイルの読み書き
  • データの改ざん

この攻撃は、適切な入力検証や出力エンコードを行うことで防ぐことができる。開発者は、セキュリティを考慮した安全なアプリケーション開発を行う必要がある。

D-Link DIR-600L脆弱性に関する考察

D-Link DIR-600Lの脆弱性CVE-2025-4350は、既にサポートが終了している製品に影響を与える深刻な問題だ。迅速な対応が求められる一方で、アップデートによる修正は期待できない点が大きな課題である。ユーザーは、代替製品への移行を検討する必要があるだろう。

今後、同様の脆弱性が他のD-Link製品や他社製品でも発見される可能性がある。メーカーは、製品のライフサイクル全体を通してセキュリティ対策を継続的に行う必要がある。ユーザーは、セキュリティパッチの適用や、セキュリティソフトの導入など、適切な対策を講じるべきだ。

この脆弱性の発見は、テクノロジーデバイスのセキュリティ対策の重要性を改めて示している。メーカー、ユーザー双方による継続的なセキュリティ意識の向上と対策が不可欠だ。セキュリティに関する情報収集と、迅速な対応体制の構築が求められる。

参考サイト/関連サイト

  1. CVE.「CVE Record: CVE-2025-4350」.https://www.cve.org/CVERecord?id=CVE-2025-4350, (参照 2025-05-15).

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