
記事の要約
- オルターブースとJFrogが戦略的パートナーシップを発表
- JFrog製品の公式販売パートナーとなり、ライセンス提供を開始
- DevOps環境構築支援を強化、AI/機械学習モデル開発支援も拡大
株式会社オルターブースとJFrog Ltd.の戦略的パートナーシップ締結
株式会社オルターブースは2025年5月15日、ソフトウェアサプライチェーン管理とセキュリティ分野のグローバルリーディングカンパニーであるJFrog Ltd.との戦略的パートナーシップ締結を発表した。このパートナーシップは、JFrog Ltd.のバイナリ管理・セキュリティ管理ソリューションと、オルターブースのDevOpsおよびクラウド導入支援ノウハウを組み合わせ、企業における理想的なDevOps環境の構築を推進することを目的としているのだ。
オルターブースはGitHubおよびMicrosoft Azureを活用したDevOpsおよびクラウド導入支援に強みを持ち、多くの導入実績を有している。JFrog製品の公式販売パートナーとなったことで、JFrog Ltd.が提供するライセンスをオルターブースを経由して提供できるようになった。これにより、新たな市場開拓や顧客層の拡大が期待できるのだ。
特に、AIや機械学習モデルの開発・運用(MLOps)や、セキュリティを重視したDevSecOpsの環境構築を目指す企業や開発者にとって、JFrog Ltd.のセキュアなソフトウェアサプライチェーン管理とオルターブースのDevOpsソリューションを統合的に活用することで、開発スピードの向上やリスク管理の高度化といった大きなメリットが得られるようになる。両社は、企業の開発力向上と安全で効率的なソフトウェア開発環境の実現をさらに推進していく。
パートナーシップ概要と提供サービス
項目 | 詳細 |
---|---|
パートナーシップ内容 | JFrog製品の公式販売パートナーシップ締結 |
オルターブースの役割 | JFrog製品ライセンスの販売、技術支援、トレーニング、コンサルティング |
JFrogの役割 | バイナリ管理・セキュリティ管理ソリューションの提供 |
対象顧客 | AI/機械学習モデル開発、DevSecOps環境構築を目指す企業・開発者 |
提供サービス | 包括的な技術支援、トレーニング、コンサルティングサービス |
期待される効果 | 開発スピード向上、リスク管理高度化、理想的なDevOps環境構築 |
DevOpsとDevSecOpsについて
DevOpsは、開発(Development)と運用(Operations)を統合し、ソフトウェア開発プロセスを効率化するためのアプローチだ。迅速なリリースサイクルと高い品質を実現することを目指している。
- 開発と運用の連携強化
- 自動化による効率化
- 迅速なリリースサイクルの実現
DevSecOpsは、DevOpsにセキュリティ(Security)を組み込んだ概念である。セキュリティを開発プロセスの初期段階から考慮することで、脆弱性の発生を抑制し、安全なソフトウェア開発を実現するのだ。
オルターブースとJFrogのパートナーシップに関する考察
今回のパートナーシップは、オルターブースとJFrog双方の強みを活かした戦略的な取り組みであり、日本の企業におけるDevOps導入を加速させる大きな推進力となるだろう。特に、セキュリティを重視したソフトウェア開発が求められる現代において、JFrogのセキュリティソリューションとオルターブースのDevOpsノウハウの融合は、企業にとって大きなメリットをもたらすだろう。
しかしながら、両社の技術を効果的に統合し、顧客に最適なソリューションを提供するためには、綿密な連携と技術的な課題への対応が不可欠となる。技術的な互換性や、顧客へのサポート体制の構築、そして、市場における競争優位性を維持するための継続的な技術革新が求められるだろう。
今後、両社が共同でセミナーやワークショップなどを開催し、顧客への技術支援を強化していくことで、より多くの企業が安全で効率的なソフトウェア開発環境を構築できるようになると期待できる。このパートナーシップが、日本のソフトウェア開発業界全体の活性化に貢献することを期待したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「株式会社オルターブース、 JFrog Ltd.との戦略的パートナーシップを発表 | 株式会社オルターブースのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000133.000043685.html, (参照 2025-05-15).