
記事の要約
- 電通デジタルが楽天市場の運用型広告APIを先行導入
- Sales Expansionパフォーマンスチェックツールの運用開始
- 広告運用PDCAの高速化とパフォーマンス最大化を実現
電通デジタル、楽天市場運用型広告API先行導入
株式会社電通デジタルは2025年5月15日、楽天市場の運用型広告「Sales Expansion」の「Reporting API」先行導入開始と、「Sales Expansionパフォーマンスチェックツール」運用開始を発表した。このツールは、楽天グループ株式会社コマース&マーケティングカンパニーが提供するReporting APIを活用し、予算進捗やROASなどのパフォーマンス変化を可視化する。
これにより、電通デジタルの運用担当者による個別キャンペーン分析作業が効率化され、運用PDCAが高速化される。メーカーの広告パフォーマンス最大化に貢献するとしているのだ。楽天市場の成長と競争激化を背景に、広告枠活用が一般的になっている現状を踏まえた取り組みである。
電通デジタルはこれまで、メーカーの事業拡大や売上最大化を目的としてSales Expansionを活用した集客施策を数多く支援してきた。今回のツール開発は、楽天市場内プロモーションにおける同社の専門性と知見を生かしたものである。
Sales Expansionパフォーマンスチェックツールの機能
項目 | 詳細 |
---|---|
ツール名 | Sales Expansionパフォーマンスチェックツール |
API利用 | Sales ExpansionのReporting API |
機能 | 予算進捗、ROASなどのパフォーマンス可視化 |
効果 | CSVダウンロード不要、キャンペーン指標自動取得 |
将来計画 | JAN、KeywordsレポートAPI実装予定 |
その他 | 他ECプラットフォームとのパフォーマンス比較機能開発予定 |
Reporting APIについて
Reporting APIは、楽天市場の運用型広告「Sales Expansion」のパフォーマンスデータを効率的に取得するためのインターフェースだ。このAPIを活用することで、広告運用担当者は日々のCSVダウンロード作業から解放され、自動でデータを取得できるようになる。
- データ取得の自動化
- リアルタイムなデータ分析
- PDCAサイクルの高速化
現在、Campaignに関するデータのみ提供されているが、将来的には商品別(JAN)やキーワード別(Keywords)のデータ取得にも対応する予定である。
楽天市場運用型広告API導入に関する考察
本導入は、楽天市場における広告運用の効率化に大きく貢献するだろう。リアルタイムなデータ分析に基づいた迅速な意思決定が可能になり、広告効果の最大化が期待できる。しかし、APIの依存性が高まるため、APIの障害やメンテナンスによる運用停止リスクも考慮する必要がある。
APIの障害発生時には、代替手段を用意しておくことや、データのバックアップ体制を構築することが重要だ。また、将来的には、より詳細なデータ(商品別、キーワード別)の取得が可能になることで、より精緻な広告運用が可能になるだろう。
電通デジタルは、生成AIを活用した機能開発も検討している。この機能が実現すれば、さらに高度な分析や自動化が可能となり、広告運用の効率化が進むと期待できる。今後の展開に注目したい。
参考サイト/関連サイト
- PR TIMES.「電通デジタル、楽天市場の運用型広告APIを先行導入 「Sales Expansionパフォーマンスチェックツール」の運用を開始 | 株式会社電通デジタルのプレスリリース」.https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000147.000121065.html, (参照 2025-05-15).